虹色ブログー過去・いま・未来ー

まだまだ新しいことにチャレンジしたい関西在住、40代♀。ひとつのジャンルにとらわれず、色んなことを書いていこうと思います。

2020年の十五夜はいつ?お月見から見る歴史背景と秋の夜長を楽しむ大人のお月見スイーツ&グラス・インテリアまとめ11選

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皆様、おこんばんは。
SAKURAです。

徐々に秋らしさが増して、夜風が涼しく快適に過ごせるようになってきましたね。

今夜は、もうすぐ十五夜ってことで
《 お月見特集 》をしたいと思います。

今年は、綺麗な月を眺めながら風情ある秋の夜長を過ごしませんか。

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ー もくじ ー


1. 2020年の十五夜中秋の名月 》はいつ?

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今年の十五夜は、2020年 10月1日(木)

必ず満月ということはなく、少し欠けた月の場合もあります。
(今年の満月は翌日の10月2日)

満月ではない日も
曇り→「無月」(むげつ)
雨→「雨月」(うげつ)と言います。

現在の新暦は、旧暦とズレがあるため、9月7日~10月8日の間で、満月が出る日を十五夜としています。

2020年以降の十五夜は、
2020年の十五夜➡10月1日(木)
2021年の十五夜➡9月21日(火)
2022年の十五夜➡9月10日(土)
2023年の十五夜➡9月29日(金)

中秋の名月の由来

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秋は、月がとても綺麗に見える季節ですが、中でも旧暦 8月15日を指す十五夜は特に空が澄みわたり月が最も綺麗に見えると言われています。

そのため旧暦では8月が秋の真ん中であり、15日は更にその真ん中なので十五夜、別名「中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)」とも呼ばれています。

《 旧暦 》

春➡1月~3月
夏➡4月~6月
秋➡7月~9月
冬➡10月~12月



十五夜、十三夜、十日夜(3月見)

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お月見といえば、十五夜(中秋の名月)が有名ですが、他にも、「十三夜」や「十日夜」(とおかんや)というお月見行事があります。

この3つのお月見を合わせて「3月見」と呼ばれています。

また、十五夜と十三夜の両方のお月見をすることが大切とされていたため、片方しか行わないことは「片見月」「片月見」と呼ばれ縁起が悪いものとされていました。

十五夜は、元々はその時期に収穫できる里芋などの芋類の収穫を祝う収穫祭でもあったとされ、里芋がお供えされていたため「芋名月」と言う別名もあります。

今年の十三夜(中秋の名月の次の名月)は、
2020年10月29日(木)
旧暦9月13日

十三夜は日本でうまれた風習だと言われており、この時期に旬を迎える栗や豆をお供えしたことから、別名「栗名月」、「豆名月」とも呼ばれています。
十三夜、十日夜にお月見をするのは日本独自と言われています。

十日夜(とおかんや)は、
2020年11月24日(火)
旧暦10月10日
(新暦の11月10日に実施する地域が多いそう)

十日夜は地の神さまに感謝の気持ちを表す日とされています。
「田の神さまが山に帰る日」とも言われ、この日までに稲刈りを終わらせるところが多いようです。

ちょうど十日夜は、秋から冬へと季節が移り変わっていく頃。

近付いてくる冬の風を感じながら空を見上げてみるのもいいかも知れませんね。


2.お月見の始まりは、はるか遠い遠い昔だった

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月を愛でることは、日本では縄文時代頃からあったとされていますが、名月の日に月を鑑賞する風習が日本に伝わってきたのは、はるか遠い平安時代 (前期 )の貞観(じょうがん)年間(859=877)の頃。

中国(唐)の【 観月の宴 】が日本に伝わってきたのが始まりとされ、この文化は中国(唐)の影響を強く受けていた貴族たちの間で徐々に広がっていきました。

平安時代とは、794年~鎌倉幕府が成立するまでの390年間 》

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貴族たちは、夜空の月を眺めるのではなく舟遊びで水面に揺れる月や池、杯に映った月を愛でて楽しんだと言われています。


日本独自の十三夜も増えて、当時は詩歌や管弦を楽しみつつお酒を飲むといった催し物で、庶民には縁のないものだったそうです。



・波乱続きの貞観時代から見る歴史と現在

その一方で貞観869年には東日本大震災と酷似しているとされる巨大な地震津波がありました。


この大地震は、平安京(現・京都)を舞台に都会的な貴族文化を享受していた人たちの安全意識を一掃し、この年に行われた相次ぐ天災を鎮めるための御霊会が祇園祭の起源とされています。

また、864~866年にかけては富士山で貞観大噴火と言われる大規模な噴火があり、溶岩流は北麓にあった広大な剗の海(せのうみ)の大半を埋没させました。

この噴火で、埋没した剗の海の残片が現在の富士五湖のうちの2つ、西湖と精進湖であり、溶岩流の上に1100年以上の時を経て再生した森林地帯が青木ケ原樹海です。

また、相次ぐ自然災害、疫病、宮中内や政治面においても波乱の時代でした。



・お月見の新しい文化

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時代は流れ、お月見は宴を開いて月を眺め収穫祭として祝い合うという意味合いだけではなくなっていきます。

もともと、人は月に対して信仰心を持ちやすい生き物です。

そのため、時代の背景と共に十五夜(十三夜、十日夜)には、月を愛でてお供え物をし、祈り、祝い、感謝する日と変わっていきます。

中国では明の時代になると、宴会に加えて名月の日には月を愛でて作物やお酒、お花などをお供えしたり、月餅(げっぺい)と呼ばれる満月に似せたお餅を贈り合うようになりました。

(中国(唐)の時代では、月餅はお供え物として中秋節に食べられていましたが、その後、贈り物として使われるようになったそうです。)

月餅の満月に似せた丸い形は、「家族の輪」、「家族団らん」という意味合いがあります。

そのため、中秋節(十五夜)に家族で月を見ながら月餅を食べるという風習は、明から清にかけて国中に広がりました。

日本でも室町時代( 後期 )になると名月の日には月を拝み、お供えをする風習が生まれましたが、まだ江戸時代 ( 前期 )では名月の日には芋煮を食べて夜遊びをするのが一般的だったそう。

江戸時代( 中期 )以降、豊作・豊穣への祈り、収穫できたことへのお祝いや感謝を込めて、お月様にお供え物をするお月見が農民や庶民の間にも広がっていったのです。

・日本国内の各地方、各家庭、アジアでも色んなお月見

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《 日本 》

名月の日には、祭壇にこしらえたお団子や、その年、収穫した農作物、すすきなどをお供えするようになりましたが、各地方、各家庭によって供え物や食べ方、食べる団子の数など色んな文化が生まれていきました。

江戸では丸い団子、京阪ではサトイモの形をした団子、沖縄ではふちゃぎ(吹上餅)、江戸では必ずすすきを一緒に供えますが、京阪では飾らないなど。

中国、香港、台湾、朝鮮、ベトナムでも、名月( 旧暦8月15日 )には月を愛でたり、月餅やくだものを食べたり、お祝いやお祈りなど、それぞれ形は違えど国の重大行事となっています。

《 名月の呼び名 》

中国、香港、台湾では中秋節
朝鮮では秋夕(チュソク)
ベトナムでは、節中秋( Tết Trung thu )
と言われています。

中国では4大伝統祭日の一つ。
2008年からは祝日になりました。
(今年、2020年は8連休)

香港、台湾、朝鮮でもこの中秋節は祝日(ほとんどが連休)だそう。

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3.お月見のお供え物、それらが持つ意味とは?

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お月見には、月見だんごやすすきなどの秋の七草、その時期にとれた旬の野菜や果物などをお供えすることで、収穫できたことを祝い、感謝し、次の豊作を願いました。

《 昔の七草 》
稲(イネ)、粟(アワ)、黍、稷(キビ)、稗(ヒエ)、胡麻(ゴマ)、小豆(アズキ)、蓑(ミノ)

秋の七草
芒(すすき)、桔梗(ききょう)、藤袴(ふじばかま)、撫子(なでしこ)、女郎花(おみなえし)、葛(くず)、萩(はぎ)

その中でも、すすきはお月見の定番となっています。

《 すすき 》

古くからすすきは、月の神様を招く依り代(神霊がよりつく対象物)として供えられたと言われています。

そのため、稲穂に似たすすきをお月見にお供えするのには、悪霊や災いなどから収穫物を守り翌年の豊作を願う意味が込められています。

お月見にお供えしたすすきを田んぼや庭、軒先に飾ることで、その1年、田畑や家を守り、無病息災に繋がるとされており、地域によっては今でもその風習が残っています。

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2.月見だんご

米粉を丸めて、団子として供えたのが始まり。

その丸い形は、月が満ちる(満月)ことを表したもので、豊作祈願や感謝だけでなく、物事の結実や健康、幸福を表しています。

地域により、供え方は色々ありますが、一般的には15個の団子を、皿や盆に、下から9個、4個、2個の順に積み上げて供えるのが多いようです。

団子を上に積み上げることで豊作祈願、感謝の気持ちを月まで届かせようとしました。

お供えした後に食べることで、月の力を分けてもらい、健康や幸福を得られると言われています。

3.旬の野菜や果物

その年に収穫した農作物をお供え物としていたようです。

里芋やさつまいも、栗や柿、豆類、秋の味覚と呼ばれる旬の野菜や果物など決まりはないようです。

ぶどうなどのツル性の植物は、 「月と人との繋がりが強くなる」として古くから縁起が良いとされているそうです。

4.お月見だんご&月餅 5選






5.お月見だんご&スイーツ3選







6.お月見雑貨 インテリア3選



➜可愛い月とウサギのタペストリ





7.さいごに

お月見特集の途中ですが、お時間がきてしまいましたので今夜はこの辺で
(´;ꈊ;`)

最後まで読んでくださりありがとうございました。

また今夜は、世界のお月見、
《 国際お月見ナイト 》のイベントが行われています。

十五夜にはまだ少し早いですが、 世界中の方が、一斉に同じ日に月を眺め、楽しみ学ぶ、感慨深いものもあるかと思いますので、お時間がありましたら夜空を見上げてみて下さいね(^^)

ではまた
SAKURA🌸🍃